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2010年 02月 28日
ソツケイ。
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さて、今年も卒計シーズン真っ盛りですが、京都では学内講評会・Diploma X KYOTOときて、次は卒計日本一といった具合です。
今年は我らが高松研が頑張っています。学内では中園君が最優秀賞の五一賞、三浦君が優秀賞を、そしてDiplomaでは木下君が二位を獲得しました。

今年の特徴として、レーザーカッターで部材をカットして模型を作るという今まで考えられなかった事態になってきたことが挙げられます。結果透明アクリルを100枚積層させてそこにプロジェクタで映像投影したりと、見た事のないような模型表現が出てきました。図面もさらに巨大化、インパクト重視になってきています。これは多分研究室展覧会の開催によって、人にどのように作品を見られるのかという事に対してより意識的になってきたためだと思います。
そしてそれが結果的にDiplomaで藤村龍至によって「京大フォルマリズム」とひとくくりにされ、講評会自体がゲーム化していまう原因となってしまったのですが・・・まぁDiplomaの話はまた後日まとめて。

という訳でここでは高松研4回生の卒計を簡単にざっと紹介。全部せんだいに出るので詳細は会場でね。




・中園幸祐「Seven's Heaven」
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実在する7人のクリエーターのための集合住宅。住人は設計者本人がクリエーターの国籍、活躍した年代関係なく任意に選択している。各クリエーターには固有の空間システムが与えられ地下空間ではそれらが互いに影響し合い、そして地上部分ではそれぞれのシステムが塔として表出している。


・木下慎也「洛源」
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京都市役所の新築計画。親水都市というコンセプトのもと市役所はどのようにあるべきかを考察している。


・辻啓太「GAIA」
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亀裂が入った球体をモチーフに、インフラシステムは内部において自己完結しながらも外部空間との関係が亀裂によって確保される建築。4つの球の入れ子構造になっていて、それぞれのレイヤーには異なるプログラムがゾーニングされている。


・三浦星史「Urbanium-胎内都市-」
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4枚のスキンが交錯することで多様な空間が展開される。4枚のスキンはガラス、ルーバー、メッシュ、ポーラスなRC壁とそれぞれ異なる特性をもっている。


・土田昌平「Post Script」
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姫路城のお堀に過去と現在の対話を促す建築を構想する案。


・海老塚啓太「ARK」
すみません、写真をちゃんと撮っていませんでした。撮り直して後ほど掲載します。そもそも図面ではなくムービーがメインの作品です。ARKというタイトルの通り、箱船。レッドブックに記載された絶滅危惧種の動物を巨大な円盤状の船で保護し、その船は原子力といった永久機関によって世界を漂うという提案。

by hirano-eureka | 2010-02-28 19:58 | 建築チクチク


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