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2010年 06月 16日
Princeton
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4月12日に行われたPrinceton School of Architecture Open Houseに参加するために一週間ほどアメリカに行ってきました。
合格して、行くことはほぼ決めていたものの、Princetonがどんな場所なのか全く知らず(小さい頃に行ったことがあるそうなのですが、記憶が、ない…)こりゃまずいとGSDから正式に不合格の便りが来てから(これがありえないくらい遅かった)急遽スケジュールを組んで飛んだといった感じです。
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New YorkのPenn Stationから南西部に延びるNJ Transitという電車に乗って揺られる事1時間弱、ニューヨークの喧噪とはうってかわってこじんまりとした街にPrincetonのキャンパスはあります。
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構内は非常にゆとりを持って校舎が配置されていて、森の中に建物が点在していると言った方が良いくらいの雰囲気です。こういった感じで彫刻が要所要所に置かれていてじつにオサレ。
京大と比較すると、広さは京大の二倍もあるのに学生数はそれの1/3とのことで、つまり人口密度は京大の1/6!
どうですか、どれくらい広々としているか分かって頂けましたか?



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さて、建築学部について。
Princetonの建築学科は修士課程の学生数が全学年で55人、今年入学するのが15人で、うち僕と同じコース(卒業年度が一緒)の人は4人らしく、他大学と比べて非常に学生数が少ないのが特徴です。大学全体に関して言える事ですが、「少数精鋭」というのを一つの思想にしているようです。
学部長はStan Allen。で、全体の統括をJessie Reiser、ThesisはElizabeth Diller、PhdはBeatriz Colomina、と豪華な顔ぶれがきて、さらに講師としてFOAのZaero Polo、AsymptoteのHani Rashid、David Adjaye、Jeff Kipnisと有名どころがずらりと。大体皆ニューヨークに事務所を構えているためちゃんと週に数回学校に来てくれるそうです。
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一階ロビー。オープンハウスに合わせてか、先セメスターの作品が展示してありました。普段はここで講評会を行っているそうな。
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展示してあった模型はどれもアメリカにしてはしっかり作り込んでいてなかなか迫力がありました。これは意外。アメリカの建築学科って、あまり模型には力を入れないイメージが合ったのですが、もしかするとPrincetonの場合はJessie Reiserの影響もあるのかも。というのも、以前京都でReiser Umemotoのお二人に会った時に知り合った、事務所にインターンに行ってた人の話によるとJessieは必ず実際に模型を作ってみてデザインの決定をしてゆくとの事で、模型のウェイトが非常に高いらしく、そこらへんが関係しているのかな、と。IAESの時に松田達さんにインタビューされたGSDのScott Cohenが模型もCGと同じで単なる建築のシミュレーションでしかないと言っていたのとは対照的です。
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階段室が妙に格好良い。
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製図室は2フロア、院生用と学部生用に分かれています。一人につき長机二つとパーティションが与えられるようで、環境としてはかなり良いです。Columbiaとは比べ物にならない位(これについてはまたの機会に)、GSDと大体同じ位の広さでしょうか。徹夜明けの朝日がやばいくらい清々しそう。

ざっと、今回は簡単に紹介を。
感想はオープンハウスについてのレポートを書く際に併せて載せようと思います。しかし最近あまりブログ更新していなかったせいか、文章書けなくなってる・・・

by hirano-eureka | 2010-06-16 00:35 | 留学


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