2010年 10月 02日
2010 Fall Studio Report 01
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講義もスタジオも本格的に始まってそろそろ夏休みのあの暇だった日々が恋しくなってきました。
こちらの講義は間に10分休憩を挟むものの、3時間近くあって、その間集中して慣れない英語を聞き取らないといけないのでかなり辛いです。講義の中には会社の業態の違い?(個人経営やパートナーシップ、株式会社)の解説や、建設費を調達する為に銀行から融資を受けてそれの利子がいくらで…といった話が出てきたりして、完全にお手上げになることも。頭痛もちではなかった筈なのですが、最近偏頭痛が激しいです。寝たら治るんですが…

スタジオは要求する量、クオリティ共に日増しに上がってきて、あっぷあっぷしながら進めています。
ハニスタジオはmayaというCGソフトのトレーニングから始まって、ソフトの機能を使って形態を作る課題や過去の作品分析してプレゼンテーションする課題など、それぞれ二週間程度の小課題をこなしながらステップアップしてゆき最後に今回のテーマである新しい都市像の提案にいたるというプロセスで行われています。日本の大学では、少なくとも京大ではこういったプロセスを辿るような課題は無かったのでかなり新鮮です。
さらに今年は二人一組で設計を行うということで、全受講者9人の二年生2人を除いて皆入ったばかりでお互い何も知らないのにペアを組まされました。僕は1年半コースの学生に声を掛けられて組む事に。
最初の課題はmayaの特徴的な機能の一つであるBlend ShapeとDeformationを使って何か形態を提案するというもの。
それぞれの機能を説明しておくと、Blend Shapeは作成した二つのオブジェクトを文字通りブレンド、混ぜ合わせた状態にアニメーションできる機能で、例えば球とキューブを作ってブレンドさせると球が徐々にキューブに変化してゆくようなアニメーションが自動的に生成されるわけです。Deformationはオブジェクトを捻ったり、磁場のように歪ませたりできる機能。これは他の3Dソフトにもある機能ですが、mayaのは形状があまり崩壊しにくいような気がします。
で、mayaを練習しながら方向性をディスカッションして、お互いチューブが絡み合うようなのがいいよね、となったのですが、そこからが問題。
お互いセンスが合わないんですね。相方の作る形は正直僕の感覚には合わず、僕がやってることは相方にはちょっと過剰に見えるらしい。ただ知り合ったばかりで本音を飛ばしあうこともできず、僕も英語の壁に阻まれてなかなかうまく自分の考えを伝えられない。さらに困っているのが、Desk Crits(日本でいうエスキスチェック)に来たアシンプトートの所員(ハニ本人は課題説明以来いまだ来ず…)に二人で話して決めた事以外のことも勝手にべらべら喋って、僕に来た質問も僕が答えようとする前に勝手にまったく違ったことを話してしまうこと。なので、議論がまったく違った方向に行ってしまい、あまり参考にならなくなってしまうことがしばしば出てきています。まぁ悪気があってやっているわけではないのでしょうし、僕の英語能力の低さも原因の一つである事は確かなので仕方ないのですが、しかし困っています。
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そんなこともありつつも何とか先日最初のPin up Review(小講評会)用の作品を完成させました。一応、チューブがチューブと認識できない形状に変化してゆくという僕の考えと、チューブにこぶを作ってゆくという彼の好み両方を取り入れるのにはうまくいったのですが、個人的にはもっとチューブ同士を絡ませて列で並んでいるような感じは避けたかったし、もっと最終的な形状をうねらせたかったのですが、そこはうまく意識の共有が行えず、妥協してしまいました。で、Pin upではその二点どちらも指摘されてしまい、これはかなりへこみました。
そんな感じでスタジオ最初の一週間は終わり、今は次の課題に取り組んでいます。
今回は、課題説明資料にリストアップされた過去の都市計画を一人一案ピックアップして、リサーチ、その都市がどのように機能しているかをダイアグラムで表現し、それを抽象化、発展させ、最初の課題で作成した形態に適用せよ、というもの。リストにはコルビュジェのヴォアサン計画、MVRDVのPig Cityをはじめとして磯崎新の空中都市、丹下健三の東京計画、黒川紀章のHelix Cityなどもピックアップされていました。
相方はアーキグラムのプラグインシティ、僕はコンスタンのニューバビロンを選択。
ようやくリサーチも済みダイヤグラムも書き上げ、週末で何とか最初の案に応用、発展させようとしているところです。週明け月曜にはとうとうハニ本人がDesk Critsに来るとのこと。
慣れない環境、相手でなかなか設計そのものにまで思考が及ばなくなりがちですが、踏ん張っていきます。
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by hirano-eureka | 2010-10-02 11:33 | 建築チクチク


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