2011年 06月 14日
Back to Japan, then New York.
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またしばらく間が空いてしまいました。スタジオが終わってから、一息つけるのかと思いきや、立て続けにレポート、修士設計の手伝い、寮の退去の準備と、一気に溜め込んできた事が迫ってきて、さらに急遽日本への一時帰国を決めたのもあって、最後の最後までドタバタしていました。飛行機に乗っても日本に帰る実感が湧かず、降りたらまたスタジオなんじゃないかと思ったほど。

日本には二週間ほど滞在して、恩師へ報告に行ったり(ちょうど伊東豊雄のレクチャがあったので会食まで同席させて頂いたり)、色々な人と久々の再会をしたりしていました。一年、いや実質9ヶ月ぶりの日本、懐かしさやアメリカ生活への慣れから来る違和感があるかと思っていたんですが、案外普通でした。時間的に短いのもあるんでしょうが、ネットでいつでも情報が得られたからというのが結構大きいのかもしれません。友人と会っても、普段からtwitterなどでお互いの近況がリアルタイムで伝わっていたのでそこまで久しぶりという感じがしなかったり。良いのか悪いのかは別として、世界が狭くなっているのを実感しています。

で、今はニューヨークにいます。
二ヶ月間の予定でReiser + Umemotoにてインターンをしています。オフィスはマンハッタンにあるというだけでも驚きなのですが、セントラルパークの南東角にほど近い一等地。ちょっとボロい(エレベーターがない!)雑居ビルの4階に入っていて、天井を見上げると亀裂から青空が見える(当然雨漏りする)という具合ですが、それをカバーしてあまりある立地。
最近台湾で大きなプロジェクトを立て続けに取っているので事務所の規模も大きいのかと思うかもしれませんが、今は所員数がたったの二人(ただこれから徐々に増やしていくそう)。なのでジェシーと梅本さん含め四人で、劇場コンプレックスと国際フェリーターミナルの二つのプロジェクトを同時進行で設計している訳です(さすがに両方ともローカルアーキテクトとの恊働ですが)。両方のプロジェクトとも契約は完了しPreliminary Designフェーズに入っていて、大きな設計変更も発生している模様。さぞかし忙しいのかと思いきや、そこはかなり緩くて、朝10時くらいにようやく人が集まりだして、8時には「そんじゃ」と皆帰っていってしまう。土日も基本休み。結構拍子抜けしてしまいました。「もちろんコンペ締め切り前は徹夜続きで休日もないけれど、普段からそんな事やってたら絶対事務所やめるよ。家族とか自分の時間を大切にしたいし」と、至極まっとうな事を言われたんですが、やはり日本とは違うんだと改めて実感しました。
今は去年末に勝った高雄国際フェリーターミナルプロジェクトの図面を色々手伝っています。これはちょうどAsymptoteのHaniスタジオを取っていたときにあったコンペで、二次審査にAsymptoteとReiserが残って最終的に一騎打ちになったもの。お互いプリンストンの教員同士なのでかなりぴりぴりしていて、かなりの学生が手伝いに駆り出されていたのですが、Haniスタジオの人間は情報がHani側の人間に漏れる可能性があると、参加させてもらえなかったのでした。

大学の寮はセメスタが終わると基本的には退去しないといけないので、インターン中はニューヨークのアパートを借りて住んでいます。タイムズスクエアから西へ歩いて10分程の比較的閑静な住宅街にあるアパートで、部屋はリノベーション前ということでこれまた超ボロい。至る所亀裂が入り、何度もペンキを塗ってるからかスイッチやコンセントが壁に溶け込んでしまっていたり、風呂の蛇口をひねるとしばらく茶色い水が出てきたり。ただサイズだけは大きくて、ワンルームで30平米くらいあります。住めないことはないし(二ヶ月だけだし)、なによりもロケーションは素晴らしいので良いでしょう。しかしニューヨークは、金を出せばそれこそいくらでも良い物が手に入るけれど、出さなければ徹底的にクオリティが低い物しか手に入らない、非常に両極端に振れるエリアだと改めて実感しました。日本だと安くても多少の物が出てくるものですが、こっちでは本当に底知らず。

セメスタ中も時折暇を見つけてはニューヨークまで繰り出していたのですが、住んでみると全く違った側面が色々見えてきて非常に興味深いです。
事務所の方はまだ色々様子を見て自分がどう動けるかを探っている段階ですが、これから二ヶ月間、プリンストンでとは違った経験をしっかりと吸収してゆこうと思います。
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by hirano-eureka | 2011-06-14 11:53 | 最近の行動


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