2007年 07月 01日
Chasm of the City
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なかなか今回は書くのがだるいのですが、さらにだるくなる前に書いておきます。

今回のテーマは「語りかける建築」でした。極めて抽象的でつかみ所のないテーマです。なので、まず最初に自分に語りかけてきた建築をリストアップして、そこから共通するキーワードを抽出してそれを元に設計を進めてゆくというステップを踏むようになっていて、僕の場合は「隠喩」となった訳です。正直さらにとらえどころのないものになってしまったのでここからかなり病んだのですが…



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敷地は木屋町通に面していて、木屋町通の隣には先斗町が南北を通っています。

木屋町は風俗店によって占拠された猥雑な通、他方先斗町はお茶屋や料亭が軒を連ねる「京都的」な通、と対照的に見られているわけですが、両者ともSexualityを基盤として成立していて(お茶屋とキャバレー、芸妓とホステス、料理屋の二階とラブホテル、本質的な差異はあるのか?)
先斗町がSexualityという基盤のレイヤーに時間というレイヤーをかぶせる事で本質を不透明にして伝統的京都的な町として成立しているのに対して、
木屋町は何かをオーバーレイするのではなくSexualityのレイヤーに裂け目を作り、それを押し広げるようにして他の物が入り込んでゆき両者のせめぎ合いが起こっている状態で町が成立している、そのように僕には分析できました。

木屋町通には小学校があって(敷地斜め向かいです)五年前に廃校したのですが、それを機に風俗店が次々と現れるようになったそうです。
これはつまり裂け目が押し縮められたということで本質が以前よりも露わになっただけのことではないか、そう思った訳です。

で、この木屋町通の縮図として建築を作るとき、人々に木屋町通に対して今までと違った見方を提案できるのではないかと思ってここに決めました。
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機能はずばり、ラブホテルです。
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Sexualityのマッスとしてのラブホテルがまずあって、そこに裂け目が入り、押し広げるようにしてその他の機能が入るテナントスペースができるという、木屋町通と同じシステムを使って設計をしています。
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木屋町側Elevation.
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Section.
一つ一つの穴がホテルの部屋になっていて闇の向こう側で、またはテナントスペースのカフェでくつろぐ人々と壁一枚隔てて、Sexualityが爆発している訳です。
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テナントスペースは土地の延長として貸し出され、自由に店舗等を建築することができるようになっています。
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怪しい光が裂け目から落ちてきます。
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分解図。
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コンセプトモデル。

ざっとこんな感じです。コンセプトが絞りきれない状態で進めていったからなんでしょうが、プレゼンではしどろもどろになり今も説明を書くのに一苦労でした。ちゃんと自分の中で取捨選択をしていかないといけないなと反省・・・
あと今回は図面手書き指定、さらに図面の枚数大きさも研究室全体で統一だったので非常に手こずりました。久々にインキングするのは楽しかったですが、雰囲気が果たして合っていたのかというと疑問です。
とにかく今回は本当に辛かった・・・今回学んだことを糧に、卒業設計に挑んで行きたいと思います。
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by hirano-eureka | 2007-07-01 00:01 | 建築チクチク


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