2008年 08月 13日
農学部中庭コンペ案
忙しい。展示準備がこんなに大変だとは。
合間をぬってこの間の農学部中庭コンペの案を載っけておきます。以下コンセプト文より転載。

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-現状-
現在中庭は木々が欝蒼と生茂り、立て看板が打ち捨てられ陰鬱な空間になってしまっている。
如何にしてアクセスの少ない、荒廃したこの中庭に人を呼び入れ、エネルギーの充満した空間に仕立て上げるのか?

-森-
東庭は現在相当数の木が生い茂っている。ここにさらに植樹を施すことによって中庭は自然に回帰してゆくだろう。卒業生の記念植樹もそこに加えられる。卒業していった先輩達の植えていった木々に囲まれ農学部の様々な実習が行われる。樹木の測量、葉の採集、生態系の調査。
木立ちから深き森へ…

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-二つの盤-
それぞれの庭に二枚の盤を設置する。コンクリートの石盤と、その対称形としての水盤を。それぞれの盤は10m×24mである。その大きさは竜安寺石庭と合致し、また日本伝統の比率である白銀比を持つ。盤は我々に静かに語りかけるだろう。そして人々のエネルギーは二枚の盤によって充満され中庭全体に広がってゆく。

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-水鏡-
西庭は日々の喧騒からの避難場所である。ここには水盤が埋め込まれる。その水面は鏡のように移ろいゆく景色を静かに映し出し、講義の終わった大講堂から出てきた学生達、昼休みに弁当を手に佇む人々に心の平静をもたらすだろう。西庭は“静”の空間である。

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-モノリス-
東庭には石盤が森と道との境界に浮かぶような形で置かれる。石盤には目地はなく、そのスケールは周辺と乖離していて、我々の調子を狂わせる。このミステリアスな石盤は様々なアクティビティを誘発するだろう。この上に椅子を並べてゼミを行うのも良いし、盤のすぐ脇に立つ桜が咲く頃には花見の席になる。またある時は舞台として、吸い込まれそうな森を背景に、北部祭のライブからクラシックのコンサート、能楽まで多種多様な催しを支えるだろう。東庭は“動”の空間である。

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-玉砂利-
木が生茂り薄暗い東庭には白川砂を撒くことによって、道と森と境界、そしてその間に浮く石盤を際立たせる。
明るい西庭には礒黒を撒くことによって落ち着きをもたらす。

-対称性-
二つの庭は様々な要素の対称性によって対比され、そして関連付けられる。
二つの対称的な盤、白黒の玉砂利、光と影、静と動。
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by hirano-eureka | 2008-08-13 13:24 | 建築チクチク


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