カテゴリ:建築チクチク( 138 )

2010年 11月 05日
MOMA: SMALL SCALE BIG CHANGE
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MOMAで行われている企画展「SMALL SCALE, BIG CHANGE」に行ってきました。
これは建築単体が地域、社会の構造をどのように変容させる事ができるかというテーマの展覧会で、合計9の世界各国から集められた計画事例の紹介が主な内容。展示物としては模型、写真、図面、ビデオときわめてオーソドックスでしたが、いやはや、読み込んでゆくとこれがかなり面白い。どのプロジェクトも背後に非常に特殊な状況、しかも一見すると建築単体ではどうしようもないような問題を抱えているのですが、それに対して極めて建築的な解答がなされています。しかも中には思いもしないようなアクロバティックな方法もあって、そんな事ができるのか、と膝を打ってしまうようなものも。

個人的に良いなと思った作品を3つ以下に紹介します。

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バングラディッシュの小学校。現地の建設技術(日干しレンガ組石造?)を踏襲しつつも、基礎構造や湿気の防止のために基礎と壁体の間にプラスティックシートを敷設したりと改良を加えながら作られたそうです。こういったローコスト建築は空間的にはちょっと・・・となっている場合が殆どですが、これは空間にも非常に面白くて、各教室の脇に胎内空間のような、何とも不思議な児童の遊び場が付随していたり、全体的な佇まいも良い。
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図面も何とも言えない味わい。
あと、これ設計者はオーストリア人の女性なんですが、これは彼女の修士設計らしいです。卒業後、実際にバングラディッシュのNGOに提案して、自ら建設資金を募り、実現したものとのこと。凄い・・・たしかArchiprixで見たような気がするんですが、どうだったかな・・・そういった背景もあってか、この小学校が建てられた地域では人々の建築に対する関心が高まり、また周辺地域の建築の一つのスタンダードとなっているとのこと。

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こちらはベネズエラのスラム化したエリアにロープーウェーを通すという、話だけでは荒唐無稽なプロジェクト。
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このスラムは山の急な傾斜に張り付くように形成されていて、住民達は ある都心部へロープーウェーを設置することで、スラムから容易に都心へアクセスする事が可能とし、より多くの住民達が都心部で職を得る事ができるようになり、最終的にはスラム全体の治安問題や貧困の解決に繋がるというもの。
またそれぞれの駅にはスポーツセンターなどのプログラムが付随し、コミュニティセンターとしての機能も果たしています。日本で「コミュニティセンター」というとなんか嘘っぽさが漂ってきますが、このような地域だと説得力がありますね。
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個人的にはこのプロジェクトが今回展示されていた中では一番感心しました。プレゼンも非常に明快でうまい。

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これはロサンゼルスのダウンタウン近郊の貧困層の居住エリアに、芸術に触れる機会のない貧困層の人々がアートに触れられる施設を作るというプロジェクト。
設計はフランクゲーリーの元パートナーらしいです。確かに、言われてみれば造形が似ているかも。
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敷地外部が延長する形で分棟化された建築の間の広場となっていて、昼でも治安が悪く外で遊ぶ事の出来ない子供達にとっての遊び場とし、またあえて真っ白な外装で(このエリアだと途端に落書きされてしまう)周辺住民が互いに協力し合って維持するにようにすることで、地域全体がこのアートセンターを中心としてコミュニティを再形成するような状況を生み出したとのこと。

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卒業設計以来、建築単体が如何にして都市構造(Urban fabricと書いた方がしっくりきますね)に影響を与えられるのかという事に興味を持っている自分としては、はっとさせられる点が沢山あって非常に刺激的な展覧会でした。まだ始まったばかりで、恐らく来年1月くらいまで開催されていると思うので、是非。
あと、他にも撮った写真をFlickrにアップロードしました。
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by hirano-eureka | 2010-11-05 11:58 | 建築チクチク
2010年 10月 02日
2010 Fall Studio Report 01
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講義もスタジオも本格的に始まってそろそろ夏休みのあの暇だった日々が恋しくなってきました。
こちらの講義は間に10分休憩を挟むものの、3時間近くあって、その間集中して慣れない英語を聞き取らないといけないのでかなり辛いです。講義の中には会社の業態の違い?(個人経営やパートナーシップ、株式会社)の解説や、建設費を調達する為に銀行から融資を受けてそれの利子がいくらで…といった話が出てきたりして、完全にお手上げになることも。頭痛もちではなかった筈なのですが、最近偏頭痛が激しいです。寝たら治るんですが…

スタジオは要求する量、クオリティ共に日増しに上がってきて、あっぷあっぷしながら進めています。
ハニスタジオはmayaというCGソフトのトレーニングから始まって、ソフトの機能を使って形態を作る課題や過去の作品分析してプレゼンテーションする課題など、それぞれ二週間程度の小課題をこなしながらステップアップしてゆき最後に今回のテーマである新しい都市像の提案にいたるというプロセスで行われています。日本の大学では、少なくとも京大ではこういったプロセスを辿るような課題は無かったのでかなり新鮮です。
さらに今年は二人一組で設計を行うということで、全受講者9人の二年生2人を除いて皆入ったばかりでお互い何も知らないのにペアを組まされました。僕は1年半コースの学生に声を掛けられて組む事に。
最初の課題はmayaの特徴的な機能の一つであるBlend ShapeとDeformationを使って何か形態を提案するというもの。
それぞれの機能を説明しておくと、Blend Shapeは作成した二つのオブジェクトを文字通りブレンド、混ぜ合わせた状態にアニメーションできる機能で、例えば球とキューブを作ってブレンドさせると球が徐々にキューブに変化してゆくようなアニメーションが自動的に生成されるわけです。Deformationはオブジェクトを捻ったり、磁場のように歪ませたりできる機能。これは他の3Dソフトにもある機能ですが、mayaのは形状があまり崩壊しにくいような気がします。
で、mayaを練習しながら方向性をディスカッションして、お互いチューブが絡み合うようなのがいいよね、となったのですが、そこからが問題。
お互いセンスが合わないんですね。相方の作る形は正直僕の感覚には合わず、僕がやってることは相方にはちょっと過剰に見えるらしい。ただ知り合ったばかりで本音を飛ばしあうこともできず、僕も英語の壁に阻まれてなかなかうまく自分の考えを伝えられない。さらに困っているのが、Desk Crits(日本でいうエスキスチェック)に来たアシンプトートの所員(ハニ本人は課題説明以来いまだ来ず…)に二人で話して決めた事以外のことも勝手にべらべら喋って、僕に来た質問も僕が答えようとする前に勝手にまったく違ったことを話してしまうこと。なので、議論がまったく違った方向に行ってしまい、あまり参考にならなくなってしまうことがしばしば出てきています。まぁ悪気があってやっているわけではないのでしょうし、僕の英語能力の低さも原因の一つである事は確かなので仕方ないのですが、しかし困っています。
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そんなこともありつつも何とか先日最初のPin up Review(小講評会)用の作品を完成させました。一応、チューブがチューブと認識できない形状に変化してゆくという僕の考えと、チューブにこぶを作ってゆくという彼の好み両方を取り入れるのにはうまくいったのですが、個人的にはもっとチューブ同士を絡ませて列で並んでいるような感じは避けたかったし、もっと最終的な形状をうねらせたかったのですが、そこはうまく意識の共有が行えず、妥協してしまいました。で、Pin upではその二点どちらも指摘されてしまい、これはかなりへこみました。
そんな感じでスタジオ最初の一週間は終わり、今は次の課題に取り組んでいます。
今回は、課題説明資料にリストアップされた過去の都市計画を一人一案ピックアップして、リサーチ、その都市がどのように機能しているかをダイアグラムで表現し、それを抽象化、発展させ、最初の課題で作成した形態に適用せよ、というもの。リストにはコルビュジェのヴォアサン計画、MVRDVのPig Cityをはじめとして磯崎新の空中都市、丹下健三の東京計画、黒川紀章のHelix Cityなどもピックアップされていました。
相方はアーキグラムのプラグインシティ、僕はコンスタンのニューバビロンを選択。
ようやくリサーチも済みダイヤグラムも書き上げ、週末で何とか最初の案に応用、発展させようとしているところです。週明け月曜にはとうとうハニ本人がDesk Critsに来るとのこと。
慣れない環境、相手でなかなか設計そのものにまで思考が及ばなくなりがちですが、踏ん張っていきます。
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by hirano-eureka | 2010-10-02 11:33 | 建築チクチク
2010年 09月 21日
スタジオ開始。
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とうとうスタジオが始まりました。

今期の顔ぶれは、
David Adjaye
ASYMPTOTEのHani Rashid
Mario Gandelsonas
LTL studioのPaul Lewis

とにかく凄い面子が揃い踏みといった感じです。

それぞれの課題の概要をざっと説明すると、

アジャイスタジオは"Producing Producers"というテーマでメキシコのユカタン半島を敷地に設定し、プログラムを各自自由に想定し設計するというもの。スライドではマヤ文明の遺跡のレリーフとフランクロイドライトの作品で用いられるパターンの類似性が指摘され、ヴァバキュラーなものをどうデザインに取り込んでゆくかが一つのメインテーマであるとのこと。アジャイスタジオの特色の一つとして例年その地に関わりの深いアーティストを招いて協働してもらっているそうで、今年は彫刻家のJorge Pardoとの協働になるらしい。

続いてハニスタジオは"Zero All Data: Cities from the ground up"というタイトル。これだけ聞いてもなんのこっちゃという感じですが、よは全く新しい都市像をゼロから提案しろという、とんでもない課題。具体的な敷地は設定禁止!スライドではアーキグラム、東京計画、空中都市からブレードランナーまでさまざまな都市像が紹介され、最後に最近話題のマスダールシティが映され、「こんなのはダメね。全く新しい都市像を!」といった具合。

マリオスタジオは中国蘇州においてInter mobile center(自転車から車、公共交通に乗り換える施設)を設計する課題。中国のTonji universityと協働でリサーチをするそうで11月の休みに一週間程度現地でリサーチをし、知事に提案を行なうとのこと。かなり実践的な都市リサーチスタジオのようです。

ポールスタジオはニューヨークの州立大の近くのWashington Squareに小学校を設計するというもの。敷地には現在IM Pei設計のビルが建っていて実際に再開発の計画が上がっているそうで、そういったものをふまえながらどのような再開発が出来るかも含めた提案が求められているらしい。このスタジオはIntegrated Building Studioということで、構造環境エンジニアとの協働で設計を進めていくとのこと。

で、この中からどれか一つを選ぶ訳です。アジャイにするか、ハニラシッドにするか、かなり悩んだのですが、今までやった事のないようなChallengingなものをということで、えいやとハニスタジオにしました。

最初の三週間はひたすらMayaを叩き込まれて、そこで得た技術を応用しながら設計をすすめてゆくとのこと。課題テーマから、プロセスまで、何から何まで未知の領域ですが、がんばっていきます。
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by hirano-eureka | 2010-09-21 00:21 | 建築チクチク
2010年 07月 12日
佐川美術館
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つい一週間前に、ようやく免許を取りました。
で、初めての遠出で佐川美術館へ。
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屋根は伊勢神宮、柱はパルテノン、と行った具合に色んな要素がごっちゃになっていて、ともすればキッチュになりかねないところを巧く綺麗にまとめていました。
外壁面は木目仕上げのPC板で地面から浮かせていたり、エッジを出していたりと、要所要所で凝っています。
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新しく出来た樂吉左衛門館は本館の意匠を踏襲しつつも、全く異質な空間を作り上げていました。展示室は全て地下に埋められ、壁面はブラックコンクリートになっていて、展示空間としては相当な暗さ。さらにプランはシンメトリーになっていて、かなり異様。

あいにくの雨で水盤もばしゃばしゃになって、全体の本来の雰囲気は掴めませんでしたが、佇まいとしては結構良いな、と思いました。最近こういったタイプの建築を見るとどうしても隈研吾の根津美術館と比べてしまうのですが、こっちの方が押さえるところはきっちり押さえていて大人ですね。
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by hirano-eureka | 2010-07-12 00:16 | 建築チクチク
2010年 04月 03日
ホロコーストメモリアルコンペ
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クリックして拡大

この間書いていた、ホロコーストメモリアルコンペに出した図面です。

敷地はアメリカ東海岸のニュージャージー州、大西洋を望む砂浜に面していて、Atlantic Broad Walkと呼ばれるウッドデッキに覆われた長大なショッピングストリートの一角にあります。ここにホロコーストのメモリアルを設計せよ、という至ってシンプルなお題のコンペでした。AKICHIATLASの方にページがあるので、詳しくはそちらを参照。

読んでいて「なぜアメリカにユダヤ人のしかもヨーロッパで起こった筈のホロコーストなの?」と思われる方は多いでしょうが、これは恐らく第二次世界大戦中に多くのユダヤ人がアメリカに亡命してアメリカ社会において一つの大きな層を作っていること(俗に謂うシオニストでしょうか)に関係していて、現にアメリカには各地にホロコーストの記念碑や博物館が建っているようです。確かにボストンに行った時も街の中心部にありました。

まぁそれはともかく、このコンペ、お題はシンプルなのですが敷地が非常に厄介でした。先述したように敷地は大西洋に面した砂浜とショッピングストリートに挟まれています。そのショッピングストリートが厄介で、ホロコーストとは全く無縁の、世俗にまみれた雰囲気ぷんぷんで、巨大な地球儀がめり込んだビルがあったり、パラソルが並んでいてその下でわいわいホットドック食べていたりする。公式ページには何枚か周辺の写真が載っていますが、USJのユニバーサルシティーウォークと本当そっくりです。

やはりホロコーストと言う以上、鎮魂というか、沈黙の、静寂に包み込まれるような質の空間は必要だと感じて、そのためには騒がしい通りに対して壁を建てるなりしてその雰囲気を遮断し、ホロコーストにふさわしい静謐な空間を作るという風にすれば非常に簡単ですよね。それが今回の場合は出来ない。セキュリティの関係上、コンペのルールで通りから25%以上空間を遮蔽しない、閉じた空間を作らないという規定があって(つまり死角を作らない)そういった手段を選べない訳です。
おそらくこの課題をどのように解くのかが今回のコンペで一番重要なポイントだったのではないかと思います。


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さて、どうするか。

サイトのフットプリントと同サイズのスラブを3m浮かせることによって、通りの雰囲気から隔絶された場を設け、また大西洋への眺望を確保する(敷地前方には茂みがあってGLから海は見えない)。そのスラブが変形し、GLに接地する。これによって通りの賑やかな雰囲気から、大西洋を望む静謐へと緩やかに移行する空間が形成される。また浮かんだスラブの下は展示や集会など、様々なイベントに対応する。

以上のような至極単純な操作で作られた建築を提案しました。
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このような構成です。通りのウッドデッキをそのまま敷地に延長し、うにょっと持ち上がってスラブを支持しています。あとルーフとフロアの間に強化ガラスを挟む事によってスリットを作りそこから内部に光が差し込むように出来ないかと考えていたのですが、無茶な感じだし今回の提案ではそこまで重要な要素ではなかったので説明は省きました。
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PlanおよびElevation
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通りからのパース。このように全ての空間に通りから視線が抜けるようにしています。
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内観。左が通り側ですね。先述のスリットから光が漏れてきます。
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大西洋を望む、祈りの空間。
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スラブ下のギャラリースペース。デッキが変形して持ち上がった部分にプロジェクタや照明などを組み込めるのではないかと考えています。


さぁ、リベスキンとマイヤー、お願いします。
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by hirano-eureka | 2010-04-03 10:35 | 建築チクチク
2010年 03月 16日
提出!
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提出完了!
二次登録(Late registration)の場合は提出締切がまだ先なのでここには4月まで全貌は掲載できないですが、とりあえずパースを一枚。

うねうねしています。例によって例の如く。
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by hirano-eureka | 2010-03-16 13:17 | 建築チクチク
2010年 02月 28日
ソツケイ。
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さて、今年も卒計シーズン真っ盛りですが、京都では学内講評会・Diploma X KYOTOときて、次は卒計日本一といった具合です。
今年は我らが高松研が頑張っています。学内では中園君が最優秀賞の五一賞、三浦君が優秀賞を、そしてDiplomaでは木下君が二位を獲得しました。

今年の特徴として、レーザーカッターで部材をカットして模型を作るという今まで考えられなかった事態になってきたことが挙げられます。結果透明アクリルを100枚積層させてそこにプロジェクタで映像投影したりと、見た事のないような模型表現が出てきました。図面もさらに巨大化、インパクト重視になってきています。これは多分研究室展覧会の開催によって、人にどのように作品を見られるのかという事に対してより意識的になってきたためだと思います。
そしてそれが結果的にDiplomaで藤村龍至によって「京大フォルマリズム」とひとくくりにされ、講評会自体がゲーム化していまう原因となってしまったのですが・・・まぁDiplomaの話はまた後日まとめて。

という訳でここでは高松研4回生の卒計を簡単にざっと紹介。全部せんだいに出るので詳細は会場でね。

続き。
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by hirano-eureka | 2010-02-28 19:58 | 建築チクチク
2010年 01月 11日
ポートフォリオ、オンライン
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ポートフォリオ、オンライン公開はじめました。こちらから飛べます。

Issuuというオンラインパブリッシィングサービスを使ってみたんですが、ポートフォリオ自体はpdfデータさえ作ればあとは勝手にやってくれて非常に簡単です。
で、面白いのが、twitterで書いたんですが、アップロードするだけでなくFlickrと同じように他の出版物もブラウジングできるようになっていて、他の建築学生が自分のポートフォリオをアップロードしているのを見る事ができるところ。例えば
Columbia University GSAPPの学生のポートフォリオ
が見れたりします。他にも多くのポートフォリオがアップされています。玉石混淆ですが。

しかし紙媒体で見慣れている自分のポートフォリオがディスプレイ上で「ヌルヌル」と動いているのはなかなか新鮮なもんです。
まだあまり日本の建築学生には浸透していないようですが、ここは海外の学生連中に対抗してこちらからもどんどんアップロードされれば面白いことになると思うんで、皆さん是非。
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by hirano-eureka | 2010-01-11 18:43 | 建築チクチク
2010年 01月 08日
エクセター図書館におけるフラクタル
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カーンのエクセター図書館に行ったのが確か一昨年前でした。実際に行ってみて自分がその建築について思ったことを表現するコトバをその時は持ち合わせていなかったのですが、最近授業で一つの建築を分析する課題があって、そこでこのエクセター図書館をもう一度トライすることができました。ここでは授業用に書いた文章を紹介します。

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「エクセター図書館:自己相似」

 ここではカーンの云うところの”Room”が建築外周部に配された、学生一人一人のための読書空間を最小単位として建築中心部に向かって自己相似により、学生数人の集まるラウンジ、そして中央部の巨大な吹抜け空間へと連なってゆく。
 自己相似-フラクタル-によって形成された物体は相矛盾する二つの特性をその内に含むことができる。フラクタル立体の一つであるメンガースポンジは形として認識はできるが体積は零である。プランを見るとここでは完結された要素というものがおおよそ無い事に気づく。読書空間が自己相似によって集積された概形は存在するが完結した形状ではなく、それを強調するように外形、コア、さらに中央ヴォイドまでもその正方形のコーナーは切り落とされている。これによって集積された概形は認識できるが、それは完結した形状ではなく、それを強調するように外形、コア、さらに中央ヴォイドまでもその正方形のコーナーは切り落とされている。ここでは閉鎖と開放の二つの特性を獲得している。
 カーンはこの建築においてこの両義性を獲得し、誤解を恐れずに言うのならば「建築の無限」を目指したのである。
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by hirano-eureka | 2010-01-08 02:30 | 建築チクチク
2009年 12月 12日
行ってらっしゃい!
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できた!とりあえずUCLAとColumbia用。今日発送で多分間に合う筈。
この二冊は時間の関係でソフトカバー、ビス留ですが、本命校には別の綴じ方でハードカバーにして出します。

しかし久々に連徹した。
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by hirano-eureka | 2009-12-12 03:17 | 建築チクチク