<   2010年 07月 ( 4 )   > この月の画像一覧

2010年 07月 26日
留学について。 はじめに
ネットを使って何でも検索できる時代になったとはいっても留学に関する情報は散逸していて、MBA留学ならまだしも建築留学となると余程積極的に調べない限り体系的な理解は難しいのではないでしょうか。

留学のスタートラインまでのプロセスを一応一通り終えた身として、これから建築留学を考えている人、興味がある人に、少しでも助けになるような情報をここにまとめられればと思いました。
基本的な知識、スケジュールの立て方、参考にしたサイト、テストについて、提出書類についてなど、自分の得た情報やノウハウを出来る限り全てこれからここに書いてゆきたいと考えています。

今のところ以下のようなコンテンツで進めていく予定です。

基本データ
留学の動機、最初に何をするか
スケジュール
各大学の雰囲気をつかむ
奨学金
TOEFL, GRE
エッセー
推薦状
・ポートフォリオ
2010年受験者ポートフォリオリスト
・出願

(なお僕にとっても留学は現在進行形の事なので、適宜記事や項目は追加、変更します。ご了承を。あと、自分が参考にしたサイト、ブログのリンクもなるべく多く張ってゆきます。特に断りなく張らせて頂くので管理者の方にはご迷惑かけるかと思いますが、お許し下さいませ。リンクを張る事で何か問題がある場合は僕まで連絡を下さい。よろしくお願いします。)
[PR]

by hirano-eureka | 2010-07-26 10:35 | 留学
2010年 07月 12日
佐川美術館
e0001534_22485081.jpg
つい一週間前に、ようやく免許を取りました。
で、初めての遠出で佐川美術館へ。
e0001534_23274378.jpg
屋根は伊勢神宮、柱はパルテノン、と行った具合に色んな要素がごっちゃになっていて、ともすればキッチュになりかねないところを巧く綺麗にまとめていました。
外壁面は木目仕上げのPC板で地面から浮かせていたり、エッジを出していたりと、要所要所で凝っています。
e0001534_23434022.jpg
新しく出来た樂吉左衛門館は本館の意匠を踏襲しつつも、全く異質な空間を作り上げていました。展示室は全て地下に埋められ、壁面はブラックコンクリートになっていて、展示空間としては相当な暗さ。さらにプランはシンメトリーになっていて、かなり異様。

あいにくの雨で水盤もばしゃばしゃになって、全体の本来の雰囲気は掴めませんでしたが、佇まいとしては結構良いな、と思いました。最近こういったタイプの建築を見るとどうしても隈研吾の根津美術館と比べてしまうのですが、こっちの方が押さえるところはきっちり押さえていて大人ですね。
[PR]

by hirano-eureka | 2010-07-12 00:16 | 建築チクチク
2010年 07月 08日
梅田を眺める。
e0001534_22242794.jpg
ビザの申請の合間に建て替えが進行中の阪急百貨店のスカイラウンジへ。
このスカイラウンジ、下層部のデパートと上層を占めるオフィスとの間でオフィス用エレベーターに乗り換える中継フロアになっていて、一般にも開放されています。まだ出来たばかりで認知度も低いためか人も少なくゆっくりくつろげる穴場スポット。
e0001534_22283632.jpg
近くにHEPの観覧車がありますが、梅田の中心地でこれだけ高いところから大阪を見渡せるスポットは殆どなかったので、眺めとしては非常に新鮮。タリーズも入っているので、ぼーっと街ゆく人、行き交う車を眺めながら時間もつぶせます。ほんと穴場なので是非。
[PR]

by hirano-eureka | 2010-07-08 22:33 | 最近の行動
2010年 07月 04日
Princeton SOA Spring Open house
e0001534_23414345.jpg
いつのまにやら留学開始まで2ヶ月になり、ビザの申請に寮の契約、大学のメールアカウントの発給などをこなしてゆくうちに徐々に実感が湧いてきました。そのなかでもPrincetonから来たリーディングリストは見て身が引き締まる思いがしました。このリーディングリスト、入学前の学生に送られる夏休みを利用して読むべき図書をリスト化したもので、日本ではあまりなじみがありませんがアメリカではポピュラーなものらしいです。Princetonは以下のようなラインアップ。

Vitruvius "The Ten Books on Architecture"
Rudolf Wittkower "Architectural Principles in the Age of Humanism"
Adolf Loos "Ornament and Crime"
Sigfried Giedion "Space, Time and Architecture"
Reyner Banham "The Architecture of the Well-tempered Environment"
Le Corbusier "Toward an Architecture"
Aldo Rossi "Architecture of the City"
Rem Koolhaas "Delirious New York"
Mario Salvadori "Why Buildings Stand Up: The Strength of Architecture"
Robert Venturi "Complexity and Contradiction in Architecture"
Robert Venturi, Denise Scott Brown "Learning from Las Vegas"
Robin Evans "Translations from Drawing to Building and Other Essays"

ふむふむ。やはりTheoryを看板に掲げる大学という感じはするかも。
他の大学はどういった感じのセレクションなんでしょう、かなり興味があります。多分かなり大学ごとの色が濃く出ていると思うので。Columbiaだとやっぱり「建築と断絶」が入るのかなぁ、とかMITはジェイコブスとかリンチ、Pennはカーン関係が絶対入ってくるなとか色々想像してしまいます。


さて、オープンハウスについて。


時差ぼけで妙に早い時間に起きてしまい、建築学部の校舎には一番乗り。ガランとしたロビーでぼーっとしていると事務の人が現れてネームタグと色々と書類の入ったバッグをくれて、今日一日のスケジュールを教えられる。後から気づいたんですが、名前がToshikiでなくてToshikoになってた・・・
早く来た人の為に一限目の講義を開放しているから自由に聴講して良いよと言われ、せっかくなので覗いてみる事に。その日は二つ講義があって、一つは普通の建築史の講義だったのですが、もう一つのは建築家としての処世術を教えるという日本ではまずない内容の講義で、興味本位でこちらを受けてみました。

僕が受けた回の講義では、ブロードウェイで俳優をしていて今は建築家のプレゼンテーションに関するコンサルタントをやっているという、いかにもアメリカ!といった感じの経歴の、これまたアメリカ!な体型のおばさんとあとアシスタントのおっさんがゲスト講師として来て、如何にして人を惹き付けるプレゼンができるのかというテーマのレクチャーでした。
これがとにかくもうハチャメチャな講義。プレゼン前の緊張をほぐす方法で、とにかく皆踊れ!と大音量で音楽掛けて踊り狂ったり、とびきり恥ずかしいポーズで奇声をあげろと言われたり。
いや、もちろん凄く勉強になる事も多々ありましたが、あまりにもそのあたりが衝撃だったのでいまいち良く覚えていない(笑。一緒に受けていた学生もちょっとひき気味でした。

ぽかーんとなって教室からロビーに出てくると、テーブルがセッティングされサンドウィッチや飲み物が並んでいて、来たときとは打って変わっていつの間にやら人でいっぱいに。

教授陣、在学生、合格者が入り混じっていて、とりあえず誰に話しかけようかオロオロしていると見知らぬアジア系の人になぜか「君がHiranoか!」と声をかけられる。
聞くと彼もArchinectのMArch受験者スレッドの常連だったらしく、僕のポートフォリオを見ていたそうで、それで名前も覚えていたとの事。そんな彼は学部は建築ではなく化学をやっていたらしいが、GSD,MITにも合格していてどれにするか考え中というトンでもない人間。その日OMAのNY事務所でのディナーがあって、GSD合格者は招待されているからと早々に抜けてゆきました(正直これを聞いた時はさすがに悔しかった)。多分GSDにしたんだろうなぁ。後日issuu上に彼のポートフォリオが上がっているのを発見したのですが、なるほど、これは建築のバックグラウンドなくても受かるわと納得しました。こちらで見れます。

この日驚いたのが、前述の超優秀な彼含め、会う人、会う人皆「Archinectの方ではどうも」という感じで初対面なのにArchinectを通じて知り合っていた事。かなりの割合のアメリカの建築学生はArchinect住民なのか。

ランチ中には京都で一緒に舞妓を追っかけた連中とも再会。皆夏休みにはReiser Umemotoか Stan Allen事務所のどちらかにインターンに行くとのことで、Princetonの教員の事務所であれば給料が大学経由でしっかりと払われる(つまり学生ビザでもOK)という耳寄りな情報を教えてもらう。

ランチも一段落したところで、朝に講義を受けた教室に移動。そこで合格者がPrincetonの全教員にぐるりと囲まれるような形になってStan Allen、Jessie Reiser、Beatriz ColominaからPrincetonのカリキュラムの特色や方針などについての説明を受け、そこからJessie Reiserと個別面談に。特に心配はしていないけれどナナコが英語力をもっとつけろと言ってたから、夏休み中に色々勉強しても良いかもね、と言われる。うーん。あとJapan Studioでは日本人の若手建築家を呼びたいから色々協力してくれとのこと。十数年ぶりの日本人学生として、これはぜひとも貢献したい。

その後は客員でスペインから来ている二人組Mansilla + Tuñónの講演会。あまり日本では馴染みのない名前ですが、a+uとかエルクロには結構載っているので作品だけ知っているという場合が多いかと思います。僕も作品見て「あ、この建築家か」となりました。
内容としては彼らの代表作であるMUSACの紹介が主。こちらに写真が幾つかあります。プランを見る限りではどちらかというと現代日本的、藤本壮介とかに通ずるようなのですが、実際の空間はそこに南欧的な、シザとかモネオの系譜の空間が織り交ぜられていて非常に不思議な雰囲気を持った建築です。
これはPrincetonのPodcastで配信されています。興味のある方は是非。Beatrizと同じくスペイン訛りの英語は辛い・・・

講演会が終わると在学生に引率されて近くのレストランでのピザパーティーへ。
ここではケンブリッジを出て日本語の勉強で東京に一年、そこから建築に興味を持ってアトリエワンでもう一年インターンをしてPrincetonに来たという人に出会う。なんかトンでもない経歴・・・日本語もかなり流暢でした。さらに一人日本のアニメオタクのフィリピン人というのもいて、これまた金沢で数ヶ月日本語の研修を受けてたらしく僕がPrincetonでの生活について色々聞くと「なるようになります」と返してきた。一人も日本人は居ないのになぜか日本語を喋れる人がいるという不思議な状況。

そこからさらに学生の一人が借りている一軒家で二次会。しかしいきなりGAGAを爆音で流して皆踊り始めたのには参った。シャイな日本人にはそんなくねくね踊るのは無理。同じくノレなくて困っていたGSDから来たPhdスペイン人と立ち話をひとしきりして、日付がちょうど変わった頃にホテルへ帰還。
あまりにも沢山の出会い、イベントが一度にどっと押し寄せてきたので、後から思い出してみても本当にあれは現実だったのだろうかと感じてしまうような一日でした。

今回オープンハウスに参加して一番強く印象に残ったのが、集まっている学生の多様性。国はケニアからドイツ、イラク、ネパールまで世界各地から集まっていて、彫刻やっていたり演劇やっていたりはたまた言語学やっていたりとバックグラウンドも多種多様。さすがDiversityの国、アメリカ。当然建築に対するアプローチも全く違う。そんな環境に身を投じて面白くない筈が無い。そこでどれだけ自分はやっていけるのか。もちろん向こうに学びに行く訳ですが、常に自分がどれだけ世界に通用するかを意識してゆきたい。道場破りをするぐらいの意気込みで。
[PR]

by hirano-eureka | 2010-07-04 23:49 | 留学