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2011年 11月 29日
Japanese Junction展
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Thanksgiving breakも終わり、スタジオも提出2週間前になっていよいよ慌しくなってきました。

さて、今回は展覧会の案内です。年末から年始にかけて海外で建築を学ぶ学生による展覧会「Japanese Junction」が開催されます。以下に詳細をば


会期:
2011年12/27(14:00~18:00)、2012年1/5~1/6・1/10~1/13(13:30~19:00)
12月27日はオープニングイベント開催

オープニングイベントゲスト:
柳澤潤
(コンテンポラリーズ)
重松象平
(OMA)
高橋堅
(高橋堅建築設計事務所)
中田千彦
(宮城大学)
松田達
(松田達建築設計事務所)

会場:
吉岡ライブラリー
東京都文京区湯島2-31-2 新建築社1F
www.yoshiokabunko.or.jp
twitter: @JPNJUNCTION

共催: Japanese Junction実行委員会、財団法人吉岡育英会


とにかくオープニングイベントのゲストが豪華。
ヨーロッパからアメリカ、さらにはオーストラリアまで、世界各国の大学のプロジェクトが集まる予定です。世界各地のプロジェクトが一同に会する機会というのはほとんどありません。数年前に東大で開催されたIAESでも各国の大学のスタジオ作品のパネル展示はありましたが、どちらかというと各校がそれぞれの活動を大まかに紹介するようなもので、いまひとつ迫力に欠けるものでした。それに対し今回は個人が自分のプロジェクトをもって表現するので、各人のプロジェクトにおける苦闘、思想により肉迫することが出来、そこから各大学のリアルな雰囲気を感じ取ることができるようなものになるのではないでしょうか。

僕もJesse Reiser Studioのプロジェクトを出展します。あと27日のオープニングイベントにも参加します。

あと、模型やパネルなどを世界各地から発送することもあり、展覧会自体は結構予算的に厳しい状況のようです。そこで現在「Ready for?」というサービスを通じて一口3000円からの寄付を募っています。詳細はこちらから。協賛いただいた方には今回展覧会に併せて発行されるマガジンが進呈されるのと、会場に掲示される協賛者リストに名前が掲載されるとのことです。雑誌は間接的、断片的にしかまだ内容を知らないのですが、ジェシーのオフィスにインタビューがあったりと、留学を考えている人にとってかなり貴重な情報源になるのではないかなと思います。
是非、会場に来ていただいて、あと協賛もお願いします。

会期が変更されました。一月に来場を予定されている方はご注意願います

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by hirano-eureka | 2011-11-29 15:21 | 建築チクチク
2011年 11月 25日
Happy Thanksgiving.
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Jesseに招待されて、Jesse一家のThanksgiving partyに行ってきました。
夏のインターン中には独立記念日のBBQパーティーがマンハッタン近くの彼の実家であったのですが、今回も同じく実家で行われ、プリンストンからは僕のほかに香港大学で梅本さんのスタジオを取っていて現在交換留学でこちらに来ている学部生二人と、去年卒業して今は事務所で働いているJuanが参加。それ以外はJesse一家親戚大集合で、日本で言えば正月に親戚一同会しておせちを食べているところに全く関係ない人がいるようなもので最初は肩身が狭かったのですが、皆フレンドリーで色々話してくれてすぐに打ち解ける事が出来ました。このあたりはさすがアメリカだなぁと感じますね。
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ターキー、マッシュポテトにスタッフィング(ターキーに詰め物をして蒸し焼きにしたもの)とThanksgivingならではの料理。各家庭によって代々伝わるレシピがあるそうで、Thanksgiving近くになるとターキーの焼き方について論争が巻き起こるとのこと。これまた日本で言うお雑煮に角餅か丸餅を入れるかはたまた餡餅かで論争になるのと同じような具合ですね。

とにかく、久々にキャンパスからも出れたので、精神的にかなりチャージできました。

え、髪ですか?3ヶ月近く切る機会がなかったので・・・明日切りに行ってきます。
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by hirano-eureka | 2011-11-25 16:19 | 最近の行動
2011年 11月 22日
2011 Fall Studio Report 01
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今セメスターは、LTL ArchitectsのPaul Lewisスタジオを取っています。
スタジオはIntegrated Building Studioと呼ばれるもので、2年コースの学生は必修のスタジオです。普通のスタジオと何が違うかというと、Integrated Buildingということで環境、構造のアドバイザーが付いて(環境はARUPの設備環境部門のチーフのMahadev Rahman、構造はスティーブンホールの構造担当を多く受け持ってるNat Oppenheimer)それらの面からも設計を検討してディテールまで設計をするので、他のスタジオに比べ非常にプラグマティックであるといえます。
毎年マンハッタンを敷地に比較的小規模なプログラムの課題が与えられるのですが、今年はバッテリーパークとWTCの間の幅20m、長さ170m程のかなり細長い敷地にバイクセンターを作るというもの。趣旨としては、ニューヨーク市が渋滞の緩和、エコの為に自転車の普及に取り組んでいて、自転車専用レーンの整備を行っているらしく、そこに中心的な施設を作れないかといった感じ。現に敷地は南北に伸びる自転車レーンに隣接していて、レーン自体はバッテリーパークで止まるので、バイクセンターの敷地としてのポテンシャルは高いですね。
要求されている機能は、250台分の駐輪場、60台分のレンタルサイクルセンター、リテール、カフェ、シャワールーム、オフィスといった具合で、合計13000sqft程度の規模。あと、流行のサステナビリティも一つのテーマになっています。
今回は二人一組でチームを組む事になっていて、僕はアメリカ人と一緒に設計をしています。

Site_strategy
基本的なコンセプトとしては、自転車レーンと遊歩道が特に関係することなく並木で隔たれて平行している現状を、自転車レーンを立体的に遊歩道や要求プログラムと編むといった感じです。今回のスタジオは最初の1週間で大まかなデザインを決めてその後はどんどん詳細をつめてゆくというプロセスです。なのでコンセプトでうんうん悩んでいる暇もなく、とりあえずえいやと方向性は恣意的に決めてしまって、そこからディテールまで突き詰めていって、そこでディテールからコンセプトにフィードバックをかえして設計を進めてゆくことになります。
でもさすがにこのコンセプトはあまりにもありきたりで、いろいろスタディしてもなんとも取っ掛かりがつかめず1週間くらい悶々としていました。自転車のスロープがキーエレメントになるとはいえども、今ひとつプログラムと形態の結びつきが弱いんですね。
bike_rack
bike_rack03
diagram10
diagram11

で、なんとなく出てきたのが、立体駐車場と同じようなシステムを駐輪場に適用して、それがガラスボックスで覆われたらどうなんだろうというアイディア。自転車を縦に積むことで通常の駐輪場よりもフットプリントを抑えられ、従来の駐輪スペースは基本的に駐輪以外の機能がなくある種のデッドスペースになってしまいますが、この場合だと駐輪ボックスを中心としてカフェとかシャワーなどの機能を配置すれば常に自転車と視覚的な関係が生まれるし、またガラスボックスである点を生かして採光や煙突効果による自然換気などの環境装置としても使えるんじゃないかと。
Web
detail_axon02
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夏はボックスのふたがあがり、またスロープの下の引き戸が開放されることによって煙突効果で自然換気が行われる。
shower_pers
シャワールームは駐輪ボックス側が採光用に曇りガラスになっていて、自転車のシルエットが映し出される。


結果、ガラスボックスとそれに巻き付いたスロープがあって、その下にプログラムが展開されるという非常に明快な構成になりました。だいたいここまでで2週間、それからひたすら構造をどうするかや、スロープの下の空間をシャッターにするか、全面引き戸にするかなど、具体的な事柄に取り組んでいます。
perspective
鳥瞰。
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バッテリーパーク側から。

ミッドタームレビューではおおむね好評価だったのですが、ただ一点、構造が基本的にRC,PCである事が議論になりました。高速道路など、車の為のインフラストラクチャのボキャブラリーではなくて、自転車の為のボキャブラリーを見つけ出すべきなのではないかと言った具合に指摘されたのですが、これは確かにそうだなと納得。
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ミッドターム時点での構造。基本的に場所打コンクリートにプレキャストコンクリートパネルの組み合わせで考えていました。strc_pers02
鉄骨も考えたのですが、却下。
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今は、駐輪ボックス部はコンクリートのままで(これはコンクリートの蓄熱性能が熱環境的に効果的なため)、スロープをより軽い構造にできないかという事を考えていて、現在木造で試行錯誤中。
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ルーフの支持構造のスタディ。


詳細までデザインしてゆくスタジオというのは今回が初めてなのですが、ディテールレベルにまでコンセプトを行き渡らせる事(どっちの部材が勝つかなどを考えたりする)の重要性、面白さを実感しています。こういったスタジオが日本で学部の頃にあったらと思ったのですが・・・。ただその一方で、建築のディスコースのフロンティアを探っているような感覚には欠けるというのも正直な印象です。
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by hirano-eureka | 2011-11-22 09:38 | 建築チクチク