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2001年 04月 04日
TOEFL GRE
TOEFL GREについて。



出願の際に提出を求められるのがこのTOEFLとGREというテストのスコアです。これには本当に苦しめられました。何度受けても点数が伸びない・・・TOEFL,GREともに国内での試験の運営をしているプロメトリックという会社のサイトから受験申し込みが出来ます。

・TOEFL
TOEFLは英語圏以外からの出願者に対して受験が求められているテストで、向こうでの学生生活に耐えうる英語能力を持っているかを試されます。Reading Listening Speaking Writingの4つのセクションに分かれていてそれぞれ満点が30です。
TOEICは院試などでなじみでしょうが、TOEFLはそれに比べて格段に難易度が高いです。Readingで読まなければならない文章量も多いですしListeningは会話のスピードは速いし講義を受けているシチュエーションの問題では環境問題や動植物の生態、歴史など結構専門的な内容が展開され、SpeakingとWritingなんか異次元です。でも粘り強く何回も受けていけば徐々に慣れてきて、ちょっとしたコツも掴めてくると思います。
で、そのちょっとしたコツというか裏技のようなものを知っておくと、結構有利にテストを進める事ができます。ここではそのあたりの対策本には載っていないようなコツを紹介します。


-試験会場を選ぶ
TOEFLはSpeakingなどの特殊な問題があるにも関わらず専用の試験会場が用意されておらず、大学のパソコンルームなどでの受験が殆どです。なので会場によって設備に相当ばらつきがあって、個室が用意されている所もあるそうですが、他の受験者との間隔が殆どなかったり、最悪パーティションすら立っていない場合もあって他の受験者がSpeakingで喋っているのが丸聞こえで集中できなかったりします(これは逆にうまく利用すれば後述の裏技に使えるのですが)。マウスも今時ボールタイプのもので動きが悪かったり。なので最初のうちは色々試験会場を変えてみて(申し込みの時に会場は選択できます)環境の良い会場を見つけて下さい。


-会場にはなるべく遅く入る
TOEFLでは試験会場に早く入った人から順次試験開始されます。ここで早く入るべきか遅く入るべきか、個人的には以下の点から遅く入る事をおすすめします。

試験が開始するとまずマイクテストで「Describe the city you live」という質問に答えますよね。こっちが試験開始していてReadingで文章読んでいる時に「I live in…」というのが会場中から聞こえてくるのは相当ストレスフルです。会場に入るのが早ければ早いほど何回も他の受験者が喋っているのに気を散らされながらテストを進めなければならなくなります。

遅めに試験を開始すると当然ながら他の受験者は先に問題を解いてゆきますよね。当然Speakingセクションも自分より早く解答を始めます。なのでListeningセクションの余りの時間や休憩時間(Listeningはたいてい時間が余ります。ダミー問題が見抜ければさらに。)ヘッドホンを外して他の受験者が喋っているのを聞いてどのような問題が出ているのかを予測する事ができます。さらに自分の解答時間中であれば自由にメモが取れるので、解答の台本も作る事が出来てしまいます。この方法がうまくいくとSpeakingの最初の二問(independent task)は作った台本を音読するだけで解答できるようになり、他の問題に関してもあらかじめ関連する単語や表現を予測してメモしておけばかなり有利に進める事が出来ます。


-ダミー問題を見抜く
TOEFLには必ずダミー問題がどこかに入るようになっています。ダミー問題とは解いても全くスコアには影響しない問題で、ReadingセクションかListeningセクションのどちらかに1セット組み込まれています。経験上Listeningに入っている場合の方が多いですね。このダミー問題が見抜けるようになると無駄に体力を浪費しなくて済みますし、その時間を使って先述したような裏技も可能な訳です。
では見抜くためのダミー問題の特徴は?TOEFLではダミー問題は結構使い回されているので、何回も受験していて同じ問題に出くわしたらそれがダミー問題とみてまず間違いないです。あとダミー問題はセクションの最後に出てくる事が多いですね。TOEFLでは問題内容を他者に漏らしてはならないという規約があるのですが(テスト前に誓約書を書かされます)、お隣の韓国中国では留学志望者が多く、結構問題内容がネット上に出回っているそうです。そういうのを探してみるという手もあります。それをしているヒマがあったら他の事で点数伸ばせるかもしれませんが。


・GRE
TOEFLが留学生向けであるのに対してGREはアメリカ国内の出願者も受験するテストで、大雑把に言うとアメリカのセンター試験みたいなものです。General testとSubject testの二種類がありますが、建築の場合必要なのはGeneralの方です。科目としてVerbal(英語)、Quantitative(数学)、Analytical Writing(作文)の3つがあってそれぞれ満点は800, 800, 6.0です。
正直このスコアが留学生の場合どれくらい選考の上で重要なのか不明です。そもそもネイティブ向けのテストなのでGREのスコアで判断するのは不可能だと思うのですが、韓国中国の連中の中にはトンでもないスコアを叩き出す人がいるという噂なのでもしそういうのと争う事になればGREのスコアも若干は選考に加味されるのかもしれません。
とりあえず僕はTOEFLほどは頑張りませんでした。とりあえず受けとく位の感じで。ただQuantitativeは日本人の得意分野(中二レベルまでの問題しか出ない)なのでBarron’sの本とかでまぁまぁ練習しました。Quantitativeに関しては数学問題としては簡単なのに単語が分からなくてそもそも何の問題か分からずoutになることの方が多いと思いますので、一通り数学の単語は覚えておいた方がよいですね。
多分日本語で唯一出版されているアゴスのGREの対策本はそういった数学単語リストからVerbalの問題のタイプ別対策もあるので、これはとりあえず買っておくことをおすすめします。
先述のBarron’s本に出てくるGRE単語リストは、まぁ余裕があれば覚えるくらいでいいんじゃないかなぁ・・・
兎に角、個人的にGREは高得点を取るにこしたことはないけれど低くても悲観する必要はないと思います。


自分のスコアが果たしてどれくらいの大学にいけるか気になる場合は過去の日本人出願者の合否結果のデータを参照するとよいと思います。先のアゴスのGRE対策本にも巻末にリストが掲載されていますし、アゴスのこちらのページには膨大な数の合否結果がpdfで無料ダウンロードできます。とはいえ、テストスコアは単なる選考のためのマテリアルの一つに過ぎないということもお忘れなく。常に木ではなく森を見るようにしましょう。


僕の場合TOEFLは出願の一年前、GREは半年前から受け始めて、TOEFLは7回、GREは3回受けました。
以下に僕の得点の推移を載せておきます。
TOEFL
1/24 R29 L23 S15 W20 Total87
5/31 R25 L30 S14 W18 Total87
8/30 R29 L28 S22 W20 Total99
9/26 R25 L27 S22 W20 Total94
10/25 R29 L30 S18 W21 Total98
11/8 R28 L26 S20 W24 Total98
11/22 R28 L29 S23 W25 Total105

GRE
5/9 V330 Q770 A2.5
9/9 V320 Q760 A2.5
10/9 V330 Q790 A3.0

こんな感じで一つのセクションの点数が上がったと思いきや今まで良かったセクションが逆に落ちたりとかで、なかなかベストの成績に持っていくのは難しいです。数をこなすしかないと思います。

by hirano-eureka | 2001-04-04 20:23 | 留学


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