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2008年 10月 06日
やばい、やばすぎる。
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ホント、ヤバいです。
展覧会の準備が佳境に入り、コンペもシェルターは終わったものの入れ替わりにまた一個入ってきてまた二つ同時並行で動かすことになり、他にも色々手を出して・・・いや、ホントやばいです。

でも楽しいんですけれどね。

で、昨日は青木淳のオープンスタジオの一環の講演会「模型から考えること」を聞きに神戸芸工大へ。
講演会ではペーターメルクリとの合同展に出品していた住宅の設計プロセスを99個!のスタディ模型の写真を見せながらプレゼン。殆ど変化が分からないスタディ模型達の間にも本人の説明を聞きながら見ると確かな思考の変化が見えてくる。
青木淳の建築ってなかなか「解らない」ものが多いのだけれど、その設計プロセスを見ると極めて解りやすいところからスタートしてることが分かる。
でもここで面白いのがスタートしてどんどんアイディアが展開されてゆくのだけれど、ある時点からそれを逆に畳んでいって、最後にちょっと歪んだ形で完成に至るところ。
なんと言ったら良いのだろう。0から頑張って1を生み出してそこから2,3....と行くのではなく、また0に戻そうとするのだけれど完璧に0にはならず、0.01くらいで止まるような感覚。
その0.01の誤差が「解らない」ものになる要因でもあり、また青木淳の建築の個性なのだと思う。

やっぱり青木淳は分かりやすいのだけれども解らない。

途中休憩時間に花田さんに挨拶。青木さんを紹介してもらう。数年前にナオキとやったシェルターコンペの案を覚えてくれていました。ちょっとびっくりした。


で、講演会の後はオープンスタジオ課題「模型から建築へ」の中間講評会。これは芸工大生の作品のみのエスキス。
ランダムに齧ったフランスパンを突っ立てただけのものから、巨大な装置でパフォーマンスをする人、微妙な差異を持った無数の模型を整然と配列させたものなど色々なものが出されていました。
ただ、(フランスパンの人を除いて)全ての人が、場所なり空間なり現実スケールのイメージから模型を作っていたように思えました。
それは今回のお題である「模型から建築へ」とはプロセスが逆で、建築の縮図としての模型であるような気がします。

まず「オブジェ」を作らないといけない。
それを見て自分の中のもう一人の自分がイメージを膨らませた時、初めてオブジェは「模型」になるのかな、と。

ん、でもそれはそれでなんかヘンだなぁ・・・

今回の「模型」とは一体なんなのかを色々考えていて、考えれば考える程、全て正しくて、また全て間違っているように思えてきます。

なんだかよく分からなくなってきた。


とりあえず自分は今ヤバい。それだけは自明だ。なんとかこの修羅場をくぐり抜けなければ。

写真は新しく始める事になった某コンペの敷地付近。寒い。

by hirano-eureka | 2008-10-06 01:57 | 建築チクチク


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