2012年 11月 11日
2012年 08月 19日
不思議なもので、英語ではうまく繋がっているように感じられた論理展開が、いざ日本語にしてみると今ひとつだったりすること(逆の日本語から英語の場合も然り)が往々にしてあります。今回は特にそうで、手伝いに来てくれた後輩に日本語で初めてプロジェクトの説明を試みてからずっと、どうやって日本語でも説得力のある説明が出来るのだろうと苦悩してきました。何度か文章、レクチャと日本語で説明をしなければならない機会があって、その度に色々な順序、アプローチでの展開を試してみてようやく日本語でも考えが整理されてきた感があります。 最初には絶対に譲れないと思っていたような前提も、思考を進めてゆくうちに徐々に変質してゆくもので、以前に書いた途中経過とは結果的に色々と変わってしまったので、また最初から説明をしてゆきましょう。 (ちなみにそれぞれの画像は解像度が大きなものをFlickrにアップしました。こちらから見る事ができます) これに着目し、従来の建築原理への批判としてのタイムズスクエアにおける資本主義の理にかなった新たな建築原理の探求がこのプロジェクトの主題である。 例えばVictoria’s Secretが全面を使って広告を展開すれば、上部ではブランドを象徴するロゴやイメージが浮遊し通行人の注意を惹く。近づくにつれて徐々に下部の情報、セールやモデルの着用イメージが浮かび上がり、各脚の下層部には商品-ブラやパンティなど-のより詳細な情報が表示される。 最後に、Final reviewのプレゼンテーションを録画してもらったのも載せておきます。喋っているときは必死なので分からなかったのですが、やはりまだまだ発音、スピードが熟れていないですね... なかなかアップロードするのは恥ずかしいものですが、まぁこれくらいの英語力でもなんとかなったよという参考になれば幸いです。 This project could not have been realized without the guidance of Michael Meredith and Elizabeth Diller, and also without the inspirations from Jesse Reiser and Sylvia Lavin. Special thanks to: Robert Cha (Animation) Masafumi Oshiro (Physical Model) John Murphey (Physical Model) Yu-Cheng Koh (Physical Model) #
by hirano-eureka
| 2012-08-19 14:47
| 修士設計
2012年 07月 23日
一方住まい探しの方というとニューヨークの日系不動産に片っ端から問い合わせるも返ってくるのはどこも「予算+100ドルだと紹介できるものが幾つかあるのですが」といった具合で、もうこれで住む場所が見つからないままホームレスにでもなってしまうのではなかろうかと絶望感に浸っていたのですが、そこに一本の電話が。なんでもQueensで新築の一戸建てで未入居4人シェアという奇跡的な条件。 という訳で、Queensで新生活が始まりました。実は在学中2年間BrooklynもQueensもほとんど足を踏み入れた事が無く(せいぜいAsymptoteのオフィスにスタジオで数回行った程度)、電車から見下ろした建物の屋上には落書きがびっしりで最初はおっかなびっくりだったのですが、ようやく慣れてきてマンハッタンとは全く違った魅力がある事に気づき始めました。 自分の住んでいるエリアはWoodsideといって、ヒスパニック系、パキスタンインド系、中国、韓国人が多いとのことなのですが、確かにヨーロッパ、アフリカ系は街を歩いていてもほとんど見かけず、飛び交う言葉も英語よりも何語かも分からないものの方が多いような具合。で、20分くらい歩いて隣町に行くと今度は小さなチャイナタウンになっていて公園では昼から中国人のおっさん達が博打に興じ、街角ではブルーシートに囲われて中が見えない屋台で何やらあやしげな料理が売られ、全体がトイレの臭いがする巨大スーパーがあったり。 オフィスへは7ラインといって、タイムズスクエアからグランドセントラルを経て、東へ東へQueensに延びてゆく地下鉄に乗って通勤しています。地下鉄といっても実際に地下を走っているのはマンハッタン内くらいで、その後は高架を走って行くのですが、その高架下に沿って繁華街が広がっていて、全く別物とはいえ神戸出身の自分としてはなんとなく三宮元町を思い出してしまいます。朝の通勤時間帯は日本並みのすし詰め列車なのですが、そのぎゅうぎゅう詰めにされている人達は皆体型も顔つきも肌の色も全くバラバラで、日本とは大分印象は違います。毎朝そんなバラバラの人々が遠くにエンパイアステートビルを見ながら、その足下に広がるマンハッタンの街に吸い込まれてゆく光景には、ハッピーだとは当然言えないけれども物悲しいかと言われるとそうでもない、色々混ざり合ったなんとも複雑な感情を抱かせられます。 これからしばらくその集団の中の一人として、この街、この国を見つめてゆきたいと思います。 #
by hirano-eureka
| 2012-07-23 10:10
| 最近の行動
2012年 07月 09日
2012年 06月 29日
忘れがたい二年間でした。 二年前の秋、深夜に真っ暗なキャンパスに一人たどり着いた時の心細さ。学部では唯一英語クラスに編入させられ、ゼロどころかマイナスからのスタート。それでもなんとかしがみつき、多くの人に出会い、そして多くの思想に触れる事が出来ました。それらのどれか一つが欠けても今の自分が存在しえない、そう断言できる程、密実な二年間でした。 7月からはReiser + Umemotoでの勤務が始まります。 今度は学生ではない立場から、建築を追究してゆきます。 次のチャプターの始まり、始まり。 #
by hirano-eureka
| 2012-06-29 00:48
| 最近の行動
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平野 利樹
とうとう学生卒業、と思いきや。 2004 - 2009 京都大学建築学科高松伸研究室 2010 - 2012 Princeton University SOA Master of Architecture 2012 - 2013 Reiser + Umemoto 2013 - 東京大学建築学専攻隈研吾研究室 博士課程 Web : toshiki-hirano.com Portfolio : issuu Mail : info@toshiki-hirano.com カテゴリ
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